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ライアー

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ティム・ロスは貧相なイギリスの性格俳優。英米の有名監督、特にタランティーノ映画ですでにお馴染みのはずですが、細い顔に両眼が寄りすぎてせせこましい感じがするせいか、女の人からの人気はあまりないようです。私はそんなに嫌いではないのですが、最近少し出すぎているせいか「またか」と思うときもあります。
ライアーは嘘つきという意味で、人間は誰でも嘘をつかずには生きてはいけないのだから、「私は絶対に嘘はつかない」という人がいちばん嘘つきかもしれません。
前にマイク・リーの「秘密と嘘」という名作がありましたあ、このアメリカ製推理映画のほうも捨てたものではない。難点は、少し推理が難しすぎること。私は2度目でやっと犯人が分かりました。

監督はジョナス・ペイトとジョシュ・ペイト。つまり兄弟で、これが2作目の作品。
1作目はサンダンス映画祭で話題になった「共犯者」で、この成功のおかげで「ライアー」の作品化が実現したというほどの、すごく面白い脚本です。ちなみに「共犯者」はストックホルム国際映画祭で脚本賞、撮影賞を取っています。
ティム・ロス演じる役は、29歳の独身で、大学を首席卒業の秀才だが無職という青年。
街で殺害された娼婦のポケットから、彼の名前が書かれたメモが見つかったことから、ポリグラフ(嘘発見器)に掛けられる。
だが、途中から取り調べをする刑事の方が怪しくなってきたりして、最後までハラハラし通しでした。
映画を観ながら推理を働かせると、さらに面白く観れる映画です。

点数・・・97点。やはりティム・ロス主演作品にハズレは少ないと思える秀作。


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